成果(国際共同研究)

韓国・成均館大学校のW. S. Choi博士らとの共同研究の成果が独科学誌アドバンスド・ファンクショナル・マテリアルズにオンライン掲載されました。

Woo Seok Choi, Hyang Keun Yoo and Hiromichi Ohta, “Polaron Transport and Thermoelectric Behavior in La-Doped SrTiO3 Thin Films with Elemental Vacancies”, Adv. Funct. Mater. (2015) [DOI: 10.1002/adfm.201403023]

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パルスレーザー堆積時の雰囲気酸素圧力を変化させることでLaドープSrTiO3エピタキシャル薄膜中に元素空孔を導入し、そのポーラロン輸送と熱電特性を調べました。元素空孔を導入することで格子に束縛されたポーラロン質量が3倍から4倍に増強でき、その結果、熱電能は-120 μV/Kから-260 μV/Kまで大きく変調できることを明らかにしました。

この論文でも当研究室は薄膜の熱電能(Seebeck係数)計測で貢献しました。